それでも恋するバルセロナ


よーやっとヨーロッパ上陸しました。
ブログはリアルタイムよりも約2ヶ月遅れております。
このままじゃあ帰国してからもまだ
アジアあたりの記事を書いていそうですが
そーんなことも特に気にすることもなく
書いていきますよっと。
(帰国日は7月19日に決定致しました。)



ながーーーーーーいお付き合い
よろしくお願いいたします。

↑(京都銀行のCMって全国放送なんじゃろか?)
関西以外の方 情報キボンヌ。








スペイン・バルセロナ。


スペインとバルセロナって
名前聞いただけで
なんかかっこいいよねー
情熱の国スペイン 芸術の街バルセロナ。
少なくとも僕は。



大好きなんですよバルセロナ。
実は人生2回目やし。
この旅で一番滞在日数長い街やし。
レアルマドリードよりFCバルセロナ派やし。
サグラダファミリアをずっと
さくらだファミリアやと思ってたし。


そんなこんなで良いイメージしかない
さくらだバルセロナ。




今回も僕のオススメスポットが2カ所ありましてですね
お付き合いいただきたい所存でございまする。


1カ所目!

『モンセラット』

バルセロナから日帰りで行ける
スペインにおける重要なキリスト教聖地。
まぁ厳密にはバルセロナではないんですが
日帰り範囲なのでバルセロナに含んじゃいましょう!

僕もよく知らなかったのですが
バルセロナに留学している友達から紹介してもらって
行ってきました。




こちらのですね
なにがスゴイかと言いますとですね
この奇岩の中に修道院が建っているんですね。


しかもこの奇岩群は平地にそびえているわけでなく
実はめちゃでかくて高くて
標高1000メートル級の連山のような感じなんです。
だからこの修道院からの眺めも素晴らしい。



俗世を離れたこうした険しい場所が
古来よりやはり修行する場所として
選ばれてきたのだということを感じます。



ここモンセラット修道院は
スペインにおける聖地の一つとして
たくさんの巡礼者が訪れます。





たくさんのキャンドルが
その篤い信仰を物語る。



ところでスペインで最も有名なキリスト教聖地は
サンティアゴ・デ・コンポステーラです。
こちらはスペインの聖地ということだけではなく
なんとエルサレム・バチカンと並んで
キリスト教三大聖地に数えられているほど。
なにしろフランスから900キロに及ぶ巡礼道が整備されておるのです。

この巡礼道を舞台にした映画などもあって
僕もその映画を見たりして
いつか一度歩いてみたいと思っとるんですよねー。





さてさて
モンセラットに戻りまして









大聖堂の中はこのような感じ。
南米・中米とたくさんの教会を訪れてきましたが
いつ来ても教会という場所は背筋が伸びて
神聖な気持ちになれます。



僕は教会自体の建築や装飾はもちろん
言葉ではうまく表現できませんが
そこに集う人々が創り出す雰囲気が
なんとも好きなのであります。





山の中で空気も澄んでいるため
ピクニックとしても最適な場所なのでしょう。
たくさんの幼稚園児が巡礼も兼ねて訪れていました。


このモンセラット修道院には
黒いマリア像(聖母子像)が安置されています。



独特な雰囲気を持つ黒いマリア像。
なぜ黒いのかはよくわからないそうですが
いくつかの伝説を持つこのマリア像も
多くの人々に親しまれています。





そのあとケーブルカーに乗ってさらに上へ。
さらに高い場所ではかつて多くの修行僧が
奇岩の洞窟で遁世修行をしていたようです。



誠に哲学できそうな場所です。



巨岩奇岩にょきにょき。



日本でも山の上にお寺が建っていたりすると
建てた人を尊敬してやまないのですが
こんな場所に教会を作るなんてほんとすごい。
それだけの強い想い(信仰心)がないとできないことですよね。




これわかりにくいですが
ある奇岩の頂上に立つ人たち。
どーやって登ってんな。


僕は得意の一人セルフタイマーで対抗。


10秒タイマーなのでかなりダッシュしてますね
おそらく彼は。
僕は。

セルフタイマーで対抗してちょっと満足した後に
さらなる強者に出会う。



命知らずとは彼のためにできた言葉。
と思わず思いました。




霧が出てかなり神秘的な雰囲気に包まれました。



そして下山し
バルセロナへ帰りましたとさ。
強者たちが多いなモンセラット。



2カ所目!
今日も長くなりそうですねー。



ながーーーーーーいお付き合い・・・




言わずとしれた
バルセロナ随一の名所
『サグラダ・ファミリア』

not さくらだ。
そもそも日本語な訳ないやん。
ねーガウディさん。



じゃあ何のことでしょうか
“サグラダ”って。


ガウディ
「それはねーサグラダってのはスペイン語で“聖なる”って意味なんだよ。
ファミリアは家族。正式名称を聖家族贖罪聖堂って言うんだ。
しかし日本語って難しいよねー 
贖罪(しょくざい)ってのは善い行いをすることによって
自分の犯した罪や過失なんかを償うことなんだよ。
ま 罪滅ぼしってこと。

で聖家族ってのは誰かと言うと
イエスさんとそのお母さんのマリアさんとお父さんのヨセフさん
のことだよ。

もうおわかりだと思うけど
サグラダ・ファミリアは
人々の現世の罪をあがなうため 聖なる家族に捧げる教会
だというわけなのさ。」


ガウディさん
お忙しいところありがとうございました。


外観は誰もが一度は見たことがあるかと思います。



というわけで内部へ潜入。
れっつごー。

















内外の建築様式しかり
そのスケールしかり
ステンドグラスの美しさしかり
その全てが今までに見てきた教会とは全く異なるものでした。


写真では伝えきれませんが
この教会に入って僕はこう思いました。



『これは人間の造ったものではない』



そう思えるほど
卓越した技術を駆使しており
大変に神々しい空間でした。
建造物を前にして
初めて鳥肌が立ちました。


まさに聖家族に捧げるに値する教会です。


随所に斬新なデザインが施されています。



ご存知このサグラダ・ファミリアを設計した
アントニオ・ガウディは
自然の様々な事象にヒントを得て
それを見事に建築に応用しました。





だからこそ人間の常識を遥かに越えるような
人の心を打つ建築物をこの世に現出させることが
できたのかもしれません。






1882年に着工し
現在も未完成のサグラダ・ファミリア。
ガウディ没後100周年の
2026年の完成を目指しているそうです。




未来予想図。
ではなくて完成予想図。
いや 未来予想図でもありまっせ。


とにかく完成したら
絶対にもう一度来たいです。



男のロマンってやつですね ガウディさん。
天国で完成を願っておられることでしょう。







前回に引き続き
長文をお読みいただきありがとうございました。
次回からはもう少し短くできるように
努力・・・してみます。



バルセロナの見所はまだまだあるので
興味のある方はFacebookのアルバムをご覧ください。
数日後までにはアップ予定です。




ではまた会いましょう。
今日のお別れは
バルセロナの街中で出会った夕焼けと虹。











2013.6.11   India Delhiより  田畑智英

ニューヨークに憧れて。


アメリカ ニューヨーク。
この旅では時間の都合上
アメリカは1都市にしか滞在できなかった。


どの街を選ぶか。
僕は迷わずにニューヨークを選んだ。
世界を牽引するアメリカの中心地。
様々な映画や番組特集などで見てきた憧れの街。




自由の女神 マンハッタン 
ブロードウェイ セントラルパーク
エンパイアステートビル ハーレム
ブルックリン ウォール街
ハドソン川 ロックフェラー
メトロポリタン美術館・・・




この街を訪れたことがないにも関わらず
上記のようなこの街に関するキーワードだけでも
知っているという方は多いのではないだろうか。



世界の各都市を見渡しても
このように一つの街のことを
行かずともそれなりに知っているというような街は
ここニューヨークを置いて他にないように思う。



それほどメディアなどが多数ニューヨークについて
報じているということかもしれない。



僕が中学生ぐらいのころ
『めざましテレビ』で毎週火曜日に
“Oh my New York”というコーナーがあり
僕はそのコーナーを楽しみに毎週欠かさずに見ていた。
内容云々よりも全体として
ニューヨークっていろんな人がいて
なんだか楽しそうな街やなぁ
いつか行ってみたいなぁと思った。


そんな楽しそうな街
また多様な民族の街で
自由の国アメリカを体感したいと思った。


前回のキューバの記事で
歴史について知れたことが興味深かったという
感想をいただいたので
今回も普段あまり知ることのない
ニューヨークの歴史について
僕なりに調べたことを少しだけ書きたいと思う。



ニューヨークはご存知の通り移民の街。
1609年 
オランダの『東インド会社』(世界初の株式会社)に
雇われていたイギリス人探検家のヘンリー・ハドソンが
マンハッタン島を発見する。
(ハドソン川は彼の名前より命名)

その後オランダ人の移住が始まり
彼らはこの地を故郷にちなんで
『ニューネザーランド』と名付けた。
オランダ人といってもそのなかには
オランダの隣国であるフランス系やベルギー系など
様々な人種が混じっていた。


この場所にはもともと先住民が住んでいたが
オランダ人が土地を先住民から買い取った。
後に彼らを追い出すことになる。


1653年 
オランダ人は持ち込んだ牛を先住民に盗まれたため
自分たちの居住地と先住民の居住地を
区別するために防壁を作る。
この防壁があった場所が
その名の通り現在の“Wall Street” ウォール街。


1664年
イギリス人が入植しイングランド王ジェームス2世
(ヨーク・アルバニー公)の名を取り
この地をニューヨークと名付けた。


その3年後
第二英蘭戦争が終了すると
オランダはニューヨークよりもさらに価値があると考えていた
東インド諸島ラン島を獲得し ニューヨークをイギリスに渡した。



その後はイギリス人を中心に続々と
様々な人種が移住し現在に至るという感じ。


終盤の歴史は大幅に省いたが
ニューヨークの名の由来などを含め
ざっくりした歴史は
おわかりいただけたかと思う。




ここからは写真とともに街中紹介。
僕は土地の名前の由来を知るのが大好きなので
その解説とともにお楽しみいただきたい。






タイムズスクエア。
かつてニューヨーク・タイムズ紙の本社がこの場所にあったことに由来。


眠らない街を象徴するように
夜でもネオンの明かりが眩しい。








アールデコ調の建築が美しいクライスラービル。
高さ283メートル。
もともとは自動車メーカー大手クライスラー社のビル。
現在はドイツ系の投資会社とアメリカの保険会社などが所有している。










自由の女神。
正式名称は“Liberty Enlightening the World”(世界を照らす自由)
アメリカ合衆国の独立100年を記念して
独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈された。
ブロンズ像であったが酸性雨の影響で現在の色に変化した。




街にはびこる偽自由の女神。
話をしてみても楽しいかも。





ウォール街。
その中心 ニューヨーク証券取引所。
ウォール街の由来は歴史の部分をご参照あれ。






ウォール街 フェデラルホール ワシントン像。
証券取引所の向かいには旧国会議事堂がある。
ここで初代大統領ジョージ・ワシントンが
就任演説を行った。



ニューヨーク近代美術館。
現代アートのお好きな方はぜひ。
全作品写真撮影可能なところがありがたい。




現代アートだけでなく
著名な画家の作品も
多くはないがこの美術館のコレクションに。
その代表はゴッホの名作『星月夜』






マンハッタン島。
由来は先住民のデラゥエア語(レナペ語)で
“丘の多い島”
丘は特に多くないが。


昔読んだ絵本
『ちいさな家』を思い出した。




港の近くの公園で発見。
ニューヨークに生息するリス。


ニューヨーカの間でも人気沸騰中ユニクロ。
柳井さん やるな。






ニューヨークの意外なポイント。
屋台が非常に多い。
ホットドックやサンドイッチなどの軽食を販売。
日本で屋台というとお祭りのときぐらいだと思うが
ニューヨーカーには(バックパッカーにも)
屋台は支持されているようだ。



さて
ニューヨークスポットをいくつも紹介してきたが
実は本題はここから。



長文で申し訳ないが
僕のオススメスポットを2カ所紹介したい。



1カ所目







セントラルパーク。
南北4km 東西0.8kmにも及ぶ広大な公園。

空が見えるかわからないほどの高層ビル群
喧騒に悩まされる街中にあって
これほど静かで自然の多い場所が存在したのかと思う程の
まさにニューヨーカーの憩いの場。




ランニング サイクリングをする人の最適スポット。






シュールでいい感じ。




The NewYorker.





馬車と高層ビルの組み合わせが面白い。



この時期(3月下旬)には
まだ屋外スケート場が賑わっていた。



僕がこのセントラルパークをオススメする理由は
緑に囲まれ 歩いているだけで心が癒されるということと
もう一つ
音楽に溢れる公園だということ。




公園内をあてもなく歩いていると
多くのストリートミュージシャンに出会う。
それも演奏のレベルがみな高い。

そのままライブハウスへ行っても
お金を取れるんじゃないかと思うほど
腕の良い人たちばかり。

























この日だけで何人のミュージシャンに出会ったかわからない。
ジャンルも実に様々。


この公園をなにも考えずに歩き
お気に入ったミュージシャンに出会えば
ただただその演奏に耳を傾ける。


観光名所巡りだけではなく
これだけでもニューヨークの多様性を実感できる気がする。








ここはストロベリーフィールズ。
ジョン・レノンの記念碑。
1980年彼はこの近くのダコタ・ハウスで命を落とした。
名の由来はビートルズのストロベリーフィールズ・フォーエバーより。






このあたりのミュージシャンはもちろん
ビートルズの曲を演奏している。




続いてオススメスポットの2カ所目は
ワールドトレードセンターメモリアル。

ここはニューヨーク観光の際には
ぜひ訪れて欲しい場所だと思う。

実は僕のニューヨーク滞在の
最大の目的地であったりもする。




2001年9月11日。
僕は当時小学4年生だった。
日本時間の午後10時半ごろだったと思う。
家の2階にいた僕は1階でテレビを見ていた両親の驚いた声に気付き
何事かと思い 下に降りてテレビを見た。


するとニューヨークからの中継映像で
キャスターの『先程旅客機が世界貿易センタービルに突っ込みました』
という言葉とともに高層ビルが激しく炎上している光景が目に飛び込んできた。


その初めて見る光景に
そして生中継で現在起きていることだという事実に
思わず息を吞んだ。
この衝撃は忘れられないし 
この夜のことを昨日のことのように覚えている。


それほど小学生の僕にはショッキングな出来事だった。












それから12年。
僕はあの場所に来た。






世界中からの祈りの写真やメッセージを目にすると
2年前の東日本大震災のときにも
同じように日本のために世界中の人々が祈ってくれたと思い出した。










ワールドトレードセンター跡地(通称グラウンド・ゼロ)は
現在メモリアルパークになっている。



























ツインタワーのそれぞれの跡地には
ノースプール・サウスプールの2つのモミュメントがあり
そこにはこの事件で亡くなられた2983名の名前が刻まれている。
そのうち400名が人命救助に駆けつけたレスキュー隊。
また日本人も24名が犠牲になった。



2983名。
2983通りの人生がほんの数時間にして潰えた。


それぞれに家族がいて
夢があって将来があった。
それが全てなくなった。


この悲しみを決して繰り返してはいけない。

震災支援のときと被るけれど
宮城に被災ボランティアに行ったときに
現地の方は『決して忘れないでほしい』
とおっしゃっていた。

忘れられてからが被災地
という言葉を何度も聞いたけど本当にその通りだと思う。


この9.11も何年、何十年経てば徐々に記憶から薄れていってしまう。
けれど薄れてしまっても絶対に忘れてはいけない。
同じことを繰り返さないために後世に生きる人々にも伝えていかなければならない。
過去から学び現在をより良くシフトしていくことが歴史を学ぶ意義
だと思うし伝え続けていく必要があると思う。



このテロ事件に代表されるように
人の命はいつ終わりがくるかわからない。


明日の命を保証されている人間は誰一人としていない。
だからこそこの事件のように またこういう教訓を活かして
ありがたい人生に感謝して 毎日を懸命に
謙虚に生きていきたいと思うのです。












ワールドトレードセンターメモリアル脇に
現在建設中のワンワールドトレードセンター。
この再建にはアメリカ経済はテロに屈服しない
とのメッセージが込められている。



ニューヨークに来て良かったと心から思います。
ニューヨークへお越しの際は
セントラルパークとワールドトレードセンターメモリアルへぜひ。





最後は美しいニューヨークの夜景でお別れ。
大変な長文 最後まで読んでいただき
ありがとうございました。






















2013.6.1  Egypt Luxorより 田畑智英