カリブ海の不思議な国 キューバ。


今日はキューバについてのお話。
キューバという国を理解するには
僕のヨワい頭ではなかなか難しいので
感じたことそのまま
つれづれなるままに書きます。



キューバに行く前のイメージ。

•野球強い。
黒人系の肌の色に赤色のユニフォームっていう組み合わせが
めちゃ威圧感あるなーってWBCとか見てて思ってた。

•陽気な音楽
とりあえず踊りまくってマラカスとかもさかさかやってる陽気な音楽あるイメージ。
マンボとかもキューバに関係あるってのはなんとなく知ってた。

•キューバ危機 キューバ革命
詳しくは覚えてないけど世界史で習った。
チェ・ゲバラが関係してる。


以上!




キューバ。
みなさんはどんなイメージですか?


ここでイメージを最大限膨らませて
先に進んでくださいませー。






ではではキューバの巻の
はじまりはじまりー。



まずどこにあるのか。
カリブ海ってのはわかるけど
カリブ海って島いっぱいありすぎて
どれがキューバなのかって感じです。




引っかけでもなんでもなく
もちろん赤いのがキューバですよ。



キューバの少し北の出っ張ってる半島は
アメリカ・フロリダ半島です。(わずか150km)

すぐ西にある出っ張りはメキシコのユカタン半島。

すぐ南にある島はジャマイカ。

東となりはハイチやドミニカ共和国。
その他キューバの周囲は島国が多いです。






キューバ自体も
大きな本島を中心に
大小1600以上の島を持つ国です。
本島を中心にたくさんの島を持つ部分では
日本にも少し似ていますね。
(ちなみに日本の持つ島は約7000島)






写真を解説するときに
キューバの歴史にも触れておいた方が
いろいろわかりやすいので
(僕自身の勉強のためにも)
歴史に軽く触れていきますね。




キューバは
インドを目指していた かの有名な
コロンブスさんによって1492年に発見されました。
キューバの名は先住民の言葉で
“中心地”を意味していた『cubanacan』
が由来とされています。



その後400年間
スペインの植民地となり
先住民はこの間に滅亡し
さらに労働力としてアフリカから奴隷が
連れてこられました。



こうした背景から
キューバではヨーロッパ系やアフリカ系
混血など多様な民族が現在暮らしています。

















キューバの街中には
驚くべきことに
驚くべきことに
驚くべきことに!


驚いてくださいぜひ。



なんと
年代物のアメリカ車 通称アメ車
が今も現役でビュンビュン走っています。
















 



僕は車好きではないんですが
最初にこれを見た時はちょっと興奮しましたよ!
今ではこんな車
どっかの展示ショーとかで見るやつですもん。


現役でアメ車が当たり前に走り続けている
こんな光景は世界のどこにもない。




というのももちろんわけがありまして。

またまた歴史に触れていきますが
長いスペインによる圧政による不満から
キューバは植民地支配から脱しようと
独立戦争を繰り広げアメリカの協力を得て
1899年キューバはスペインから独立を果たしました。




そのころにアメリカ文化が流入してきたのでした。




しかしアメリカの協力の元
独立を果たしたキューバでしたが
アメリカに従属していた当時の政権の政治がよろしくなく
国は混乱しておりました。




極端に言えば
支配者がスペインからアメリカに変わっただけというイメージ。



その後 志し高い(あの)フィデル・カストロが
政権打倒を掲げ立ち上がりますが失敗し
メキシコへ亡命。



そのメキシコでアルゼンチン人の(あの)チェ・ゲバラと出会い
平等主義を掲げる2人は意気投合
再び軍を結成してキューバへ侵攻し
ついにクーデターは成功し カストロをトップとする政権が誕生。
これが有名なキューバ革命でございます。



カストロは農地改革 米系企業の接収など急進的な改革を実施しましたが
アメリカはこれに対しキューバとの国交を断絶します。
この1961年以降アメリカとキューバの国交は断絶されたままです。
街ではアメ車が走っているのになんとも不思議な事実。
かつてアメリカとの国交があったころに良い車がたくさん輸入されていたので
それを修理していまも使い続けているキューバ人。
日本の物を大切にする精神にも似てる。
もちろんこの国にはマクドやスタバなど米系企業は一切存在しません。



そして冷戦下の状況もあり
カストロはアメリカの圧倒的な力に対抗するため
ソ連の力を借りることに決め
社会主義国家に転換しました。









街では商業広告を全く目にしない。




どの社会体制が良いかなんて
僕にはわかりませんが
社会主義のこのお国

医療や教育は無料
そして食料の配給制があり
日々の最低限の生活は
国よって保証されています。


これはカストロやゲバラの
平等を目指した精神に基づいています。



確かに今までどの国でも目にしていた
物乞いの人をこの国では見なかったなぁ。


決して裕福な生活とは言えない生活だけど
かといって路頭に迷って飢えに苦しむこともない。


街で出会うキューバの人は
日本から来たというと
おぉーハポン!!イチロー!!マツザカー!!とか
みんな楽しそうに話してくれる。



10日間この国にいたけれど
陽気な人が本当に多くて
不満ももちろんあるかもしれないが
僕の目には彼らは実に楽しそうに
人生を生きているように感じた。



幸せとはなんだろうか。







政府の建物に描かれている
今もまだご存命の
フィデル・カストロ元議長。




国中でゲバラの写真や絵を見ることができる。
今でも彼が愛されていることがよく伝わる。





革命博物館で見た2人の写真。
平等な世の中を目指した誇り高き2人。
持つべきものは友 だと改めて感じる。





人の陽気さ
社会主義の街の雰囲気
革命の歴史のほかにも
忘れてはならないキューバの見所がありまして




それは美しいカリブ海です。























僕が見た海の中で
このキューバのカリブ海が
一番美しかったです。


朝起きて
ビーチ行って遊んで
昼寝して
またビーチに夕焼けを見に行って
キューバリブレを飲んで寝る。


この街にいた3日間は
この旅で最も平和な時間だったしれない。










首都ハバナのシンボル旧国会議事堂。



















ハバナでお世話になった
ラサロ&クリスティーナファミリー。





たくさんのことを僕にくれたキューバ。
今度はこの国をもっと深く知るために来たいなぁ。










全然まとまった記事になっていなくて申し訳ないですが
こんな記事からでも何か感じてもらえることがあれば幸いに。







2013.5.28 Israel TelAvivより 田畑智英














































タコスの国メキシコで『議会がマルちゃんする!?』


メキシコについて
僕が皆様にお伝えしたいのは





すっげぇ壮大なティオティワカン遺跡



でもなく





一緒に行ったみんなで
小学校の組体操ばりに
人間ピラミッド作ったこと




でもなく






遺跡にいたら
いい感じに落ち着いたので
正座合掌してみたこと





でもなく









メキシコシティに
セブンイレブンがいっぱいあって
びっくりしたこと



でもなく







街なかのショップで
普通に銃が並べられて売られていたこと



でもなく








露店のペットボトルのバランスが
神がかっていること



でもなく









メキシコシティの市立図書館が
マトリックスっぽいこと




でもなく









世界遺産の街
グアナファトの街並の美しさ






















でもなくて














これ。

























『マルちゃん』
のカップラーメンについて。










なんや
メキシコにセブンイレブンあるんやし
まぁマルちゃんのカップラーメン売ってっても
そんな驚くことちゃうやろ。




はい。
おっしゃる通りです。


おっしゃっていなかった人も
おっしゃったことにしてください。



マルちゃんが売っていることに
驚いたのではなく
(ちょっと驚いたけど というよりテンションあがったけど)




宿に帰って暇つぶしに
メキシコのマルちゃんについて
なんとなーく調べたときにわかった
様々な事実に驚いたのです。




(ネット情報+素材も少し古いのですがご容赦を。)





2005年に
アメリカ・ロサンゼルスタイムズ紙はこう報じました。


メキシコで即席インスタントラーメンのマルちゃんが
国家的規模の人気商品になり
豆や米を使用するメキシコの伝統料理が危機に瀕している と。



2005年以前の8年間でマルちゃんの消費量は10倍に伸び
逆にメキシコの伝統料理に必要不可欠な豆の消費量は10年で半減。



この状況に危機感を抱いたあるメキシコ料理店経営者は
「カップ麺は不健康な上に、まずくて食べる気もしない。私たちは毎日新鮮な食材をしよして新鮮な料理を出している。我々の伝統的な食文化を残すためにカップ麺と闘う」
とコメントしているそう。



なぜマルちゃんがそこまで爆発的に売れたのかというと
第一に挙げられるのがその価格。
メキシコの全労働者の6割の平均日給は1400円以下で
一杯約50円のマルちゃんは安い。


そしてすぐにできるという点も
人気の理由の一つ。




また
驚くべきことにメキシコの地元紙が
審議を早々に打ち切った議会のことを
『議会がマルちゃんした』と記事にした。




もはやメキシコでは
『すぐに終わる』『簡単にできる』
のような意味で“マルちゃんする”という動詞が
出来上がっているほどなのです。




ここまで来るとなんだか複雑です。
メキシコのマルちゃん人気。




さらにメキシコの人たちは
マルちゃんの食べ方が独特。




「メキシコではカップラーメンイコール マルちゃんだからね。みんなあの味が大好きなんだよ。僕が小さい頃からずっとそう。メキシコではサルサを入れてライムをしぼって食べる人も多いよ」
(あるメキシコ人大学生)



さすがスパイシー好きなメキシコ人。
サルサを入れておまけにライムを入れるとは組み合わせがオシャレ。





もう一つ見つけたおもしろい話。


2006年のサッカーワールドカップにて
メキシコ代表が実際に使用していた
速攻作戦の名前がすばり!


『Marchan作戦』




そのまますぎるけど
もう動詞になってるもんね。
新たな文化になっているということですね。
マルちゃん。




でも本当にメキシコの伝統料理に影響が出ているのなら
マルちゃんの製造元 東洋水産は
もう少しメキシコの飲食業界に歩み寄って
お互いの納得できる解決策を講じてもらいたい気がします。



資本主義の社会構造上
競争があってそれで強者と弱者ができるのは
当たり前かもしれないけれど
このケースは日本の企業がその国でビジネスをさせてもらっているのだから
その国の歴史や伝統を壊してしまうようなことはしてはいけないと思います。



そうではなくて
その国の歴史や伝統を重んじ
その国のより良い環境作りを共に実現させていくことこそ
真の日本の素晴らしさを伝えることができのではないかと
思ったのでありました。








日本人は日本人にしか宿っていない
崇高な精神を誰もが持っていますよ。

それを忘れずに生きていきたいですね。




2013.5.24   Israel Jerusalem より 田畑智英

おなかしぃーた!


今日はグアテマラの
居心地の良すぎるある村について。



グアテマラでは
マヤ文明の遺跡である
ティカル遺跡に行くことも
目的の一つだったんですが
たまたまグアテマラ滞在中に目にした
旅人のブログを読んで
その方がすごくオススメされていた村があったので
ティカル遺跡の前に1日だけ立ち寄ったのでありました。







フローレスというティカル遺跡へ向かう起点の街から
観光用バス 
ではなくて ちょーローカルな乗り合いバスで
目指すは “エル レマテ”村!

なんでも美しい湖があるとのこと。


れっつらごー!


































中南米では
バスに乗るとあちらからいろんな物を売りに
たくさんの人が現れます。


フルーツとか新聞とかはまぁギリわかるとして
なんでここでこんなん売ってくんねんって言う
髪をとぐ櫛
とか
小型ナイフ
とか
懐中電灯
とか。
商品の品揃えの発想がなかなかおもしろい。
でも買う人がいるから売ってるんやろうなぁ。



日本ではバスの中にまで乗り込んで物を売ってくる人いないよな。
というかまず自分で商品を持って売ってくる人がいない。
法律で禁止されているのか 精神の違いなのか
そのあたりはわかりませんが
なんか僕はこの光景を目にするたびに
世界はほんまにおもろいなーと改めて実感するのです。



さて
エル・レマテ村に向かいます。







このぎゅうぎゅう乗り合いバスで
約1時間ほど。


エル・レマテ村に到着。
なんでも旅人ブログによると
グアテマラ男性と結婚した日本人女性が
この村で宿を経営されているとのことで
その宿の名前をバスの運転手に告げて探してもらうも
誰も知らず わからず。



とりあえず適当な場所で降ろしてもらう。
地元の誰かに聞こうと思ってぷらぷら方向を定めて歩いてると



なんとたまたま! 
歩いて2分ぐらいでその宿の看板を発見!


めちゃついてるぜ。
動物の勘がはたらいてるぜ。




あらかわいい看板。
このお宿の名前『Una Casita』

スペイン語で小さな家という意味なんですが
これを発音すると あら不思議!
日本語の おなかすいた に聞こえるんですなー。

聞こえない?
いや聞こえるんですなー。
おなかしぃーた!みたいな感じね。



なかなかセンスがよろしい。
ワクワクしながら宿へ。



か、かわいいやんけ。




お、お姫様ベッド!

しかもおれ一人で!
ありがたやー。




旅人ブログの中に
日本人の奥さんはよく出かけているので
会えないことが多いと書いてあったのですが
案の定いらっしゃらなくて
旦那さんのサリーさんが出迎えてくれました。


サリーさんはスペイン語しかしゃべれへんから
スペイン語の勉強にもなります。
ボブマーリー愛してそうな
ピースフルなすごいいい人。



時間の都合上
ここには1泊しかできないので
早速村散策へ。


おらー!ぶえのすでぃあーす☆


トウモロコシの皮を裂いてるおっちゃん。
トウモロコシはスペイン語でマイスって言うんだよー。
って教えてもらいました。





全てがのどかな雰囲気。








ぶらぶらしてー
お目当ての美しい湖を発見!












どこの南国ですか。
僕が新婚旅行で行きたいタヒチですかここは。





こんな美しいのんびりした場所で
読書をするという贅沢。

ちなみに
『深夜特急第5巻』




夕焼けを待っていたら
地元の家族がやってきて




水遊びしてはりました。



じゃれあう女の子。
でも結構激しめ。





夕日を眺めて。
あぁー平和だなぁ。






お気に入りの一枚。
『夕日にダイブ』






宿に帰って
レストランもやってるらしいので
サリーさんに頼んで夕食を作ってもらいました。

ベジタリアンのサリーさん。
めちゃうまいわこれ。

グアテマラ版 精進料理やん。

 


夕食後はキャンドルで宿を照らし
静かに夜は更けてくのでした。


このお宿の電気は全て太陽光発電。
僕が泊まった日は 
電力がなくなったのか夜9時に
電気がつかなくなりました。

決して便利でないけれど
限られた資源を大切に
ありがたく使わせてもらうことに
気付けるような
こんな生活いいなー。


サリーさんありがとう。





次の日はティカル遺跡へ。
2500年前のマヤ文明の遺跡。


マヤ文明はいろんな都市伝説もある
謎に満ちた文明ですよね。


鬱蒼と茂るジャングルの中から
突然現れる遺跡たちは
遥かなる時を越えて
僕たちに何かを語りかけてくれます。
































































神秘的な世界にうっとりします。



少し行ってみたくなりました?
グアテマラのどかな国だったなー。
グアテマラ好きな旅人が多いのもわかる。 
グアテマラに1年いた人にも出会ったし。
いろんな魅力がある国 グアテマラ。




ぐらしあす ぐあてまら。




2013.5.22  Jordan Ammanより 田畑智英