サハラ砂漠の王子様。


今日はモロッコ・サハラ砂漠 冒険記です。
(ラクダさんこんにちはツアー)



モロッコの砂漠でのキャメルライドができる
最も有名な場所はメルズーガという場所なのですが
僕たちは今回時間の関係上
メルズーガと人気を二分している
もう一方のザゴラという場所に行ってきました。



マラケシュから
ツアーのミニバンで約10時間かけてザゴラへ。
10時間て。
日本で考えたらすごいツアーですね。
京都から東京までの夜行バスで8時間ですよ?
まぁ夜行バスの場合 高速を使ってますが
ミニバンに揺られて10時間はなかなかキツい。



ツアーの参加者はオランダ・フランス・スウェーデンなど
欧米人多し。みんなタフ。
僕らは移動中ほとんど寝てました。



途中ビューポイントで何度か休憩するのですが
その風景がなかなかすごい。
















モロッコの風景は
個人的にずっーーーと果てしない荒野の砂漠
をイメージしていたのですが
最初の2枚などを見ていただくとわかるように
意外に緑も多いモロッコです。



やりよるなモロッコ。








ここは砂漠のオアシス。
商隊交易で栄えたアイット・ベン・ハドゥ
という世界遺産にも指定されている集落。







ここ行ってから知ったんですが
僕が好きな映画『グラディエーター』のロケ地にもなった場所とのことで
1人テンション上がってました。

え?どの場面かって?
以下気になる人だけお読みください。
(ローマ皇帝 マルクス・アウレリウスの親衛隊長だったラッセル・クロウ扮するマキシマスは、父親を殺害し皇帝の座を奪った新帝コモドゥスに疎まれ死刑に処せられる。が、死刑執行中にマキシマスは脱出する。家族も自分と同じ運命をたどると考えたマキシマスは急いで家に帰るが、時既に遅し。気絶したマキシマスが目を覚ますと、剣闘士として奴隷上人に売られ、アフリカにいた。生きる希望を失ったマキシマスだったが、皇帝への復讐のために剣闘士として生きる決意をする。元ローマ帝国の親衛隊長だったマキシマスは非常に戦闘に長けており、すぐに頭角を表す。このロケ地はそのアフリカでのマキシマスの剣闘士としての闘いの場所として使用されている。)


つらつら書きましたが
グラディエーター いい映画です。
2000年アカデミー賞作品賞も獲得してます。
ラッセル・クロウがカッコいいです。
音楽もハンスジマーで壮大です。
色彩も素晴らしいです。
大好きです。
よければぜひTSUTAYAへ。




さて
予定通り10時間かかって
目的地のザゴラへ到着。

ラクダさんの背中によいしょさせてもらいます。









おっ なかなかよい乗りこなしですな。
お嬢さん。




僕はいきってますが
かなりキツかったですです。


1時間背中によいしょしてたんだすが
おケツがラクダの足のリズムに合わせて
毎秒バフンバフンなって
こすれるこすれる。


乗ってる時はガマンできますが
降りたあとおケツの痛さが尋常じゃない。
普通に地面に座るのも痛いぐらい。


ラクダさんも絶対人間なんか乗せたくないやろうにね。
ごめんよ。ラクダくん。


でもこのツアーでラクダを飼っている遊牧民の人たちは
食べていけている事実もあるわけで
せめて乗ったラクダさんにだけはごめんと言いたくなった。
なんだか複雑な気分のサハラ砂漠。





遊牧民のおっちゃんはさすがすごい乗りこなしてる。
こうなればラクダくんと信頼関係も築けるのかな。




夜は満点の砂漠の星空のしたでおやすみなさい。





(テントで寝ますよ。そのまま寝る勇者もいるけど)




僕はこいつが怖かったので絶対嫌でした。





こんな砂漠のど真ん中で
こいつに刺されたら一巻の終わりです。




朝日。
一日のエネルギーを贈ってくれる。
朝日とともに生活できる生活習慣がいいねー。













朝日のやわらかい光を受けて
輝く砂たち。















人間の限界を試すような
砂漠の風景。











過酷な状況下でも
懸命に生きる生物たち。




恵まれた環境にいながら甘えて暮らす自分を
叱咤せずにはいられない。







ここサハラ砂漠。
実はあのサン・テグジュペリ著 『星の王子様』 の舞台。



泊まった宿に飾ってありました。



著者はフランス人のサン・テグジュペリ。
彼は一時期
サハラ砂漠を縦断し郵便を配達するという仕事をしており
その時期にこの砂漠に不時着した実体験から
この『星の王子様』を書いたと言われています。



砂漠という人間を寄せつけない過去な場所で
彼は孤独や死を感じ
また人間の生きる意味や幸福など
たくさんのことをこの時期に考えたのだろうと察します。




“心で見なくちゃ ものごとは見えないってことさ。
かんじんなことは 目に見えないんだよ。”







“きみが夕方の4時に来るなら 僕は3時から嬉しくなってくる。
そこから時間が進めば進むほど どんどん嬉しくなってくる。
そうしてとうとう4時になると 
もう そわそわしたり  どきどきしたり
こうして 幸福の味を知るんだよ。”








“人間たちはもう時間がなくなりすぎて
ほんとうには なにも知ることができないでいる。
なにもかもできあがった品を 店で買う。
でも友達を売ってる店なんてないから
人間たちにはもう友達がいない。”







“この子が綺麗なのは 
心の中に薔薇を一輪持ってるからだ。”






サン・テグジュペリ 『星の王子様』より












モノに溢れる現代社会。
ストレスの多い現代社会。

なにが大切なのかわからなくなってしまいそうなときは
目に見えないものこそ大切に。

星の王子様に想いを馳せて
サハラ砂漠へ旅に出てはどうですか?







2013.7.5 Sri Lanka  Dambulla より  田畑智英

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