奥ゆかしき国 ギリシャ。 


ギリシャ・アテネ。


イギリスあたりで
ここから帰国までの予定をざっくり考えていると
僕の頭の中で旅の予定がなかなかカツカツだったので
ギリシャに行くかどうかすごい迷っていました。



でもなんだかギリシャに呼ばれた気がしたので
行く事に決めました。

呼ばれた気がしたなんて
完全な思い込みと言われればそれまでなんですが
たまに直感で
ここ行かへんと後悔するやろなー
っていうのを感じる時があって
ギリシャはそんな国の一つです。

そんなときにふと
その国に呼ばれてる気がすると思ってしまうんですね。
てへ。



ローマからアテネへ
エーゲ航空でひとっとび。


ローマに着いた初日のホステルで
たまたま出会った日本人の方と出会いました。
そのときはあいさつ程度で終わりましたが
その宿は予約でいっぱいで一泊のみしかできず
翌日から宿を変えたんですが
ローマ最終日に今度はその違うホステルでも
またその方にバッタリ会って
一緒にコロッセオに行ったりしました。
で その後の予定を聞くと
なんとアテネに行くとの事で
しかも飛行機も同じ便。


旅中はほんとに奇跡的なことが
よく起こります。
これも旅の魅力の一つです。



この旅でかなりのフライトを
経験してきましたが
誰かと一緒に飛行機に乗るのは今回が初めてで
かなり新鮮な感覚で嬉しかったんです。
旅中トラブルが一番多いのがフライト関連なので
その面でも少し安心できたこともあって。
ま それだけなんですがね。
てへ。




いろんな場所でたくさんの旅人に会いますが
飛行機で一緒にここに行こう!
ということにはよほどその人と仲良くなって
しかもルートも似ている場合でないと
そうなるものではありません。



出会いと別れを繰り返す旅。
せっかくその国で出会って仲良くなっても
次の国に向かうときには
さよならをしなければいけない場面がたくさんあります。



そんなこんなで
今回飛行機で誰かと一緒に次の場所に移動できたのが
純粋に嬉しかったんです。
うへ。






ではギリシャ・アテネ編参ります。
今回はそう長くない記事なので
どうぞお喜びくださいませぃ。



アテネといえば最初に思いつくのが・・・
パルテノン神殿!



あれ?違いました?
ゼウスですか?


(いや違うやろ。)



高橋尚子ですか?

(いやだから違うやろ。
ほんであれシドニーやし。)


じゃ野口みずき?
(正解。でも違うって。)





あ!これはきた。






ピタゴラス!!イッチ!!









久しぶりに軽いノリで記事を書くと
難無くスベリますね。
ピタゴラスイッチが言いたかっただけやのに。
てへ。




やっぱりアテネといえば
パルテノン神殿でしょう。



ということで


パルテノン神殿のある
アクロポリスという丘に下から登ります。



地下鉄の駅からすぐです。
アテネにはめちゃ綺麗な地下鉄走ってます。





途中に野外劇場がありました。
現在でもコンサートなどを中心に使用されています。
こんなところで一度オペラでも聴いてみたいものです。




 

いかにもギリシャらしい
白の石柱群を抜けると
目の前に現れます。



パルテノン神殿。




パルテノン神殿は
アテネの守護神であるギリシャ神話の神
アテーナを祀る神殿です。





晴れ渡る水色の空が
より一層パルテノン神殿の美しさを
地上に浮き上がらせてくれます。






市内を望む小高い丘に位置しているため
アテネ市内を一望できる絶景スポットでもあります。





また夕暮れどきには
やわらかい西日を受けて
パルテノン神殿はさらにその輝きを増します。






そして夜にはライトアップと
時間帯が変われば様々な変化を見せてくれます。





ソクラテス
プラトン
アリストテレス
デモクリトス
アルキメデス
ピタゴラス・・・
偉大な多くの賢人たちが生きたギリシャ。
哲学書を片手に彼らに想いを馳せる旅もいいかもしれません。



彼らも話し
そして今も話されているギリシャ語。



日本人には難解な
遠い存在に感じる言語ですが
ギリシャ語は
実はかなり私たちの生活にも馴染んでいるのをご存知ですか?


アコーディオン アトピー オルガン カメレオン ゴリラ
バジル ヘリコプター ホルモン マーガリン エネルギー

タレント リチウム シアター ギガ メロディー マグネット
ミュージック プラスチック ミュージアム プログラム カリスマ・・・


これらは全てギリシャ語由来です。
(厳密にはギリシャ語由来の英語が日本に入ってきたものです。)



そのほかにも
学校を意味する英語 スクール。
英語の綴りは school  ですがこれはギリシャ語の schole(スコレー)
“余暇”を意味する言葉から来ています。


古代ギリシャでは都市国家同士の戦争が絶えず
人々は常に体力と精神力を鍛える必要に迫られていました。
こうなると戦いがないとき(つまり貴重な余暇)には
少しでも自己を高めようと
普段は出来ない思索や討論に没頭していたのです。



そんな事から「余暇」が「学ぶ時間」を指すようになり
「学ぶ場所」がさらに転じて 「学校」という意味に変化していきました。


深いですね。



学校関連で続くと
「プラトンがアテナイ(アテネ)にアカデメイアを設立した」
というのを世界史で習ったことがある方がおられると思いますが
この「アカデメイア」というプラトンの設立した学園の名が
現在の学芸に関する教育機関を表す「アカデミー」の語源になりました。



そのほかもたくさんギリシャ語由来の言葉がありまして


あっ!それ良いアイデア!
の「アイデア」はギリシャ語の“姿形・原型”を意味する「イデア」から。



先程紹介した
パルテノン神殿がある丘
「アクロポリス」は分解すると
“最上の・高い”などを意味する「アクロ」と
“町・都市”などを意味する「ポリス」でできています。
パルテノン神殿は最上の都市ですね。




またこのポリスは時代とともに意味も変化していき
“政治”という意味を持つ事もあったことなどから
police 警察 policy ポリシー politics 政治
などの英語に派生していきました。






ポリスつながりでいくと
中心都市と理解されている英語 metropolis
これはギリシャ語がそのまま英語に使用されていますが
もともと“母”を意味する「メトロ」と先程の「ポリス」で
できています。




よく各国の首都では
電車やバスなどでメトロポリタン線というものが走っています。
地下鉄を指すメトロもここから来ています。




などなど
意外にギリシャ語は私たちにも馴染みがあり
というよりは非常に古くから大切にされてきた言語だからこそ
現代にもこうして生き続けているのだといえると思います。ちなみにギリシャ語の歴史はなんと3400年です。




僕は今回ギリシャの言葉に興味を持ちましたが
国そのももの歴史や
ギリシャ神話などをもっと知れば
さらにハマる国になると思います。





ギリシャ
誠に奥深い国です。






2013.7.9  Thailand Bangkokより  田畑智英

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